内装工事はダメ?美容サロン補助金申請で通るケース・落ちるケース

経営設計

美容サロンの改装・内装費は補助金対象になるのか

美容室やエステサロンの経営者から、
「改装や内装工事に補助金は使えるのか」という相談は少なくありません。

結論から整理すると、
美容サロンの改装・内装費は、原則として補助金の主要な対象にはなりません。

これは特定の制度に限った話ではなく、多くの補助金に共通する考え方です。
補助金は「店舗をきれいにすること」自体を評価するものではなく、
改装によって事業の内容や運営がどう変わるのかを重視します。

一方で、条件次第では
内装費の一部が補助対象として検討されるケースもあります。
実務上は、この「一部」をどう切り分けて説明できるかが重要になります。

関連記事:【2025年版】大阪の美容サロンが使える補助金まとめ|設備投資・集客改善に強い制度を解説


内装工事が補助金対象外になりやすい理由

美容サロンの内装は「目的」になりにくい

補助金審査で最初に確認されるのは、
「この支出は何のために必要なのか」という点です。

内装工事の場合、

  • 老朽化への対応
  • 店舗の雰囲気改善
  • リラックス空間の演出

といった理由になりやすい傾向があります。

ただし、これらは事業成果との因果関係を示しにくいため、
補助金の目的としては評価が弱くなります。

美観目的の改装は説明が難しい

壁紙の張り替え、照明の交換、装飾デザインの変更などは、
現場では必要な工事であっても、申請書上では

  • 売上がどう変わるのか
  • 作業効率がどう改善するのか

を説明しにくい支出です。

その結果、
「事業との関連性が不明確」と判断されやすくなります。


補助金対象になりやすい美容サロン内装費の考え方

事業内容の変化と結びついているかが判断基準

検討対象になりやすい内装費には共通点があります。


それは、事業内容の変化に直接結びついていることです。

たとえば、

  • 新メニュー導入に伴う施術スペースの区画工事
  • 受付動線を変更し、会計と予約対応を同時に行える配置にした
  • 個室化によって、同時間帯の施術対応数を増やした

このような場合、内装工事は「改装そのもの」ではなく、
事業改善のための手段として説明できます。

抽象論ではなく行動の変化まで説明する

申請時に重要なのは、理念ではなく具体性です。

  • スタッフの移動距離が短縮され、準備時間が減る
  • 会計待ちが減り、ピーク時間帯の回転率が上がる
  • 同時施術が可能になり、予約枠が増える

こうした現場レベルの変化まで説明できる場合、
内装費の一部が検討対象になる可能性が高まります。


美容室・エステの改装費で不採択になりやすいパターン

1.見積書を「一式」で出してしまう

内装工事を「内装工事一式」として計上すると、

  • 事業に必要な工事
  • 単なる修繕・美観目的の工事

の区別ができません。

その結果、
全体が対象外と判断されるケースがあります。

2.開業時と同じ感覚で考えてしまう

「開業時に使えたから今回も使えるはず」という考え方は危険です。

開業支援と既存事業向け補助金では、
求められる説明の視点が異なります。

改装の場合は特に、
現状から何がどう変わるのかが問われます。


内装・改装に関するよくある質問

居抜き物件の改装でも補助金対象になりますか?

可能性はあります。
ただし「前テナントとの差分」をどう説明するかが重要です。

単なる原状回復ではなく、
自社の事業内容に必要な変更点として整理する必要があります。

デザイン費や設計費は対象になりますか?

意匠目的のみだと難しい印象です。
動線改善や作業効率向上と結びつく場合に、
検討余地が出てくるケースがあります。

DIYで改装した場合はどうなりますか?

原則として、自身の作業は人件費扱いとなり、
補助対象外になることが多いです。

材料費だけを切り出せるかは、
制度や内容次第になります。


美容サロンが改装を考えるときの現実的な進め方

失敗しにくい流れは次の順番です。

  1. 改装によって生じる事業上の変化を整理する
  2. その変化に必要な設備・工事を切り分ける
  3. 補助金の対象要件と照らし合わせる

最初から「補助金が使えるか」だけを基準にすると、
計画全体が歪みやすくなります。

補助金制度は年度ごとに条件が変わるため、
早い段階で方向性を固めておくことが重要です。


制度は年度ごとに条件が変わるため、早めに方向性を固めるのが安全です。


判断が難しい場合は、専門家に相談しておくと手続きがスムーズになります。
ご不安な方は専門家に相談すると安心です。